【コラム】南極の氷の裏側、見たことありますか?

気候変動(地球温暖化)の影響で起きている現象として

南極の氷が解けていることがよく挙げられます。

ただ、氷が解けるといっても、具体的にはどのような現象なのでしょうか?


氷が解ける現象についての調査経過が、国立極地研究所の公式YouTubeにありました。

動画では、南極の氷床が解けるメカニズムとともに、

南極の氷床の裏側を撮影した貴重な映像が紹介されています
(南極の実際の様子は11:00ころから)。

ちょっと、南極の氷の裏側をのぞいてみませんか?

国立極地研究所「南極氷床 地球最大の氷に何が起きているのか?」


温度が上昇した海水(比重が重い塩水)が、氷床の下に流入して氷を解かし、

氷床から解け出た冷たい水(比重が軽い真水)と入れ替わっているという説明でした。

温かい水が上に行くというイメージを持っていましたが

雪から形成される氷床は、真水からできていて比重が軽いのだと知りました。


ところで、南極の氷は「解けている」のか「溶けているのか」、表記を迷いました。

新聞の用語としては、以下のように区別しているようです。

  • 解ける  自然現象による固体から液体への変化
  • 溶ける  人工的に熱を加えた場合の固体から液体への変化

産経新聞「「氷が溶ける」「氷が解ける」。どっちを使うの?」(2017年7月9日)

南極の氷床に起きている現象は、人間の活動が主因で、

「溶ける」が合うかもしれない、と危機感とともに考えました。